会長挨拶

 私たちは、本会の前身である昭和38年に設立された「静岡県同和会」の時代より、差別実態を明らかにしながら、早期解決をめざし、行政との協働による事業の推進に努めてまいりました。平成10年には「静岡県人権・地域改善推進会」へと移行し、あらゆる人権問題の解消を図る活動を行っておりますが、同和問題におきましては心理的差別からくる結婚問題、職業問題、土地の価格格差等、未だ解決すべき幾つかの課題が残されております。

 平成28年12月16日に「部落差別の解消の推進に関する法律(部落差別解消推進法)」が施行されました。本法においては、「現在もなお部落差別が存在する」との認識を示し、「基本的人権を保障する憲法の理念に則り、部落差別は許されない。解消することが重要な課題」と規定しています。部落差別の解消に向けた法律が整備されたことで、政府や自治体の取り組みが進むことが期待されています。 

 しかし、インターネット上では、県内を含め全国の同和地区を撮影した動画の投稿が続いており、これらの動画が原因となって新たな部落差別が引き起こされるのではないかと深く憂慮される状況も見られます。
 そして、令和6年は能登半島地震で始まりました。東日本大震災から13年、熊本地震から8年がたちます。くわえて、コロナ禍にウクライナとイスラエルで戦争の勃発。危機と災害の常態化が進むなか、改めて、平和と人権の尊を強く感じています。

会長 天野 一